農園だより

11月22日 くもりのち雨

11月22日。朝からくもり。午後から強い雨との予報。陽のでない秋の朝は、手がひりひりするほど空気が冷たい。農園につき、朝の打ち合わせ。一日の予定、畑の状況や野菜について、本日の出荷の品目の確認。今日は一日、忙しい日になりそう。

まずは、かぶの調整からスタート。こちらの作業台では、みやま小かぶ、横では日野菜かぶ、離れた場所では飛鳥あかねかぶ。色も形もちがう三種類のかぶ。折れてしまったり、黄色くなったり、虫に食われている外側の葉を、手で根元から落として、全体をきれいに整えていく。終わった順に水場に運ばれ、表面の泥が流し落とされる。洗いあがった鮮やかな赤や白が、水面にぷかぷか浮かぶ。

つぎは、チンゲン菜とルッコラ。こちらも、外側の元気のない葉を落としていく。ルッコラの、ゴマのような濃厚な香りがひろがる。この時期は、かぶや人参のような根菜もあり、水菜やルッコラのような葉物もあり、畑も作業場もずいぶん色鮮やかで楽しい。

落としてはじかれたたくさんの葉は、コンテナにつめて作業場の外に運ばれていく。畑の一画にまとめられ、時間をかけ、虫や微生物に食べられ、消化され、分解され、排せつされ、次の種を育てる土になり、畑に還っていく。サステナビリティなんて言葉ができるはるかずっと昔から、大きな循環の輪のなかで、営まれ連なってきた。

調整が終わると、風呂上がりのようにさっぱりとしたみやま小かぶが、作業台に並べられる。大きさをそろえて袋につめていく。料理の話をのんびりと続けながら、袋につめ、テープでとめ、分担して作業をすすめていく。

みやま小かぶの袋づめが終わったところで、お昼ご飯。みさえさんからの今日のおすそわけは、ルッコラと人参の白和え。ここに来ていなかったら、きっと思いもつかなかった。ルッコラの苦みが、ほんのりと甘みのある白和えによくあって美味しい。スプーン山盛りで、どっさりといただく。

午後から、日野菜かぶの袋づめ。長細い日野菜かぶを、長細い袋にするするとすべらせながらつめていく。作業場の外にでると、真っ赤な王滝かぶがシートに広げられている。畑の生命力を体現するような圧巻の光景におどろく。すこしだけ雨がぱらついてくる。

チンゲン菜、山東菜の袋づめを終え、ひと段落。チョコレートをいただきひと休みしたあと、別のビニールハウスで、さつまいもの選別のお手伝いをする。蔓についたままの長期保存用、蔓から切り離した短期保存用、小さかったり細かったりで販売できないもの、それぞれケースに仕分けていく。今年はさつまいもの出来があまりよくなかったとのこと。それでも、立派に太ったいもはたくさんあって、身のつまったずっしりとした重みが手につたわる。朝の予報どおり激しい雨が降ってきて、ビニールハウスを雨つぶが乱暴にたたく。畑にでているスタッフの様子が気にかかる。

夕方、雨も弱まり日も落ちてきたころ、とつぜん作業場から呼ばれる。そろそろ出荷の時間で、宅配野菜の箱づめを手伝う。今日の宅配の段ボールには、大きな冬瓜がひとつ、どんと居すわっている。身をつぶさないよう気をつけながら封をする。

発送を終え気が抜けたところで、最後に追加の水菜。気持ちを入れなおし、スタッフ全員で、調整、洗い、袋づめを終わらせる。やりかけだったさつまいもを片づけて、本日の作業は終了。作業台には、選別してはじかれた野菜が並ぶ。水菜、かぶ、山東菜、ルッコラ、青梗菜、じゃがいも。外は雨があがっていて、帰りの道中の心配もない。野菜を遠慮なく袋につめこんて、自転車のかごにのせて家路につく。

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