こんにちは。明石農園の明石誠一です。
2003年より埼玉県の三芳町で、無肥料自然栽培に取り組んでいます。
自然とかかわる仕事がしたい。
追求した結果、行き着いたのが、縁もゆかりもない農業でした。
富士見市の有機農家さんのもとで学び、人とのご縁に導かれ、いまの明石農園があります。
農業は、目に見えない世界です。
できた野菜を見て、環境にふれて、感じ取る。
壮大な自然のしくみの、分かり得ないことばかりの中で、「きっと」、「だろうな」と察することを積み重ねて、核心に近づいていく日々です。
その中で、生命力を発揮して育つのは野菜自身。
だから野菜を「育てた」のではなく「育っちゃった」。
「明石さんの野菜は美味しいね」と言ってもらったら、「ほんと、美味しいですよね!」というのが素直な感覚です。
農業では、微生物の多様性が鍵になります。
多様な微生物が過ごしやすい複雑な環境であることが、とっても大事なんです。
「違うものがいっぱいないとダメなんだよ」と自然から言われてしまって、「あ、僕もここにいていいんだ」と、うれしくなりました。
微生物も、タネも、土も、根っこも、それぞれに大切なことを教えてくれます。
人だって、自然の一部ですよね。
十人十色の人が、ただそこにいるだけで役割があり、好きなことを探求して、自分にとって心地よい環境をつくることで、人生のピースが揃っていく。
自然は、そのことに気づかせてくれる、腑に落ちる体験学習の場所だと思います。
自然から教えてもらったことを、「あかし野菜」という共育のタネとして、皆さんにお届けすることが、僕の使命です。
明石農園代表 明石 誠一